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優秀賞

「能登で干し柿作り」

石川県 中学校一年

私は、食べるお菓子の種類はたくさんありますが、自分で作れるお菓子は干し柿です。小学2年生の時に、志賀町の古民家にも住むようになり、ころ柿が能登の伝統的な特産物だと知りました。多くの家の軒先に吊るされた柿を見た時、自分の古民家でも作ってみたいと思ったのがきっかけです。能登の知り合いから作り方を教わり、祖父母と両親と一緒に挑戦しました。

最初の一年目は試しに、しぶ柿百個で干し柿を作りました。時間と気候に影響されやすかったですが、甘くて美味しく仕上げることができました。自分で作った分を教会の先生にプレゼントしたところ、「とても甘くて美味しい」とほめられたので、私でも能登の良さを伝える事ができるんだと思いました。それからは毎年、二百個程のしぶ柿を金沢と志賀町の家の軒先に吊るし、出来上がる干し柿の味を比較しました。志賀町の家が海に近く、潮風のためかより甘さが出ると感じています。作る楽しさと、食べてもらう喜びで私の趣味になりました。

令和6年は能登半島地震があり、私の古民家も大きな被害を受け、作るのを諦めていましたが、知り合いの方より被災した方の家の柿を、たくさんゆずって頂きました。例年より多い三百個の干し柿作りに、喜びもありましたがさみしい気持ちにもなりました。能登の復興を祈り、出来上がった干し柿を多くの方にプレゼントすることが私にも出来ることだと実感しています。正月は干し柿入りのなますも作りました。昔は知らなかったけど、しぶ柿は万能な果物だと思います。これからも、能登の文化の一つとして知ってもらえるように、作り続けていきたいです。

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食べものに、もたいないを、もういちど。お菓子の賞味期限は、美味しく食べられる目安を示すものであり、これを過ぎても食べられなくなるわけではあり ません。 現在、日本では「もったいない」 を合言葉に、 食品ロス削減運動が展開されています。 菓子産業は、 この 運動の一環として、 食品ロスを減らす取り組みを行っています。