あなたのお菓子エピソード書いてみませんか?お菓子のちから 作文コンテスト

優秀賞

「すべてのお菓子に感謝を」

鹿児島県 中学校一年

ある日、社会の授業でアジア州について学習した。

アジア州には、様々な気候の違いがあり、人口も多く、たくさんの動物が生息している。すごく素敵な国だな、と感じたその時、先生の質問に、皆の手が止まった。
「皆が好きなチョコレートの原材料のカカオは、どのように作られているか知っていますか。」
木に育っているのだろうか。お水をあげれば大きく育つのだろうか。いろいろな予想が浮かぶ中、先生が口を開いた。
「カカオは、アジア州の貧困な子どもたちが刃物や農薬を使って、危険な栽培を行っています。」
と。なかには自分たちよりも幼い子どもたちが一日あたり、約五十円程という安い給料で、働かされているということを知った。何よりも衝撃だったのは、そこで働いているほとんどの子どもたちはチョコレートを食べたことがないという事実だった。私は、普段食べているチョコレートや、カカオを使った食品の背景に、汗水垂らして働く子どもたちの姿があったことに、何となく胸が苦しい気持ちになった。

自分に少しでも力になれることを考え、調べてみると、チョコレートを一点買うごとにアジアの子どもたちに一円が寄付される商品があった。

私は、この地球に住む一人として、この問題について、これからも考えていかないといけないと思う。チョコレートだけではなく、すべてのお菓子に、手間暇かけて作ってくれる人たちがいることに感謝しながら食べていこうと思う。
家に、学習するよりも前に買っていたチョコレートがあった。この日に食べたチョコレートは、いつもよりも少しだけ苦く感じた。

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食べものに、もたいないを、もういちど。お菓子の賞味期限は、美味しく食べられる目安を示すものであり、これを過ぎても食べられなくなるわけではあり ません。 現在、日本では「もったいない」 を合言葉に、 食品ロス削減運動が展開されています。 菓子産業は、 この 運動の一環として、 食品ロスを減らす取り組みを行っています。