あなたのお菓子エピソード書いてみませんか?お菓子のちから 作文コンテスト

優秀賞

「家族の一員」

広島県 中学校一年

二〇二四年二月五日。僕は母さんと二人で中学受験の結果を見た。しかし結果は不合格。母さんはため息をついてどこかへ出かけてしまった。そして僕はその場に泣きくずれた。「なぜ落ちたのか」という思いが僕の脳裏を襲い続けた。

沢山泣いたので、何か飲もうと思いキッチンに行くと、チョコレート菓子が目に入った。僕は試験が始まる前に食べたあの味を思い出す。とても優しくて温かい味だった。そういえば、裏に、メッセージが書いてあったな。「頑張ってね。」「応援しているよ。」など沢山あったな…。弟や妹からも…。

そう思うとまた涙があふれてくる。沢山応援してくれていたんだな…。それなのに僕はその期待に応えられなかった。くそっ…。何で僕はこんななんだ…。自分で自分を沢山責めた。

翌日の夜。僕は祖父母に結果を伝えた。すると、
「お疲れ様!よく頑張ったね。」
そう言ってくれた。電話が切れた後、僕は親に謝った。
「ごめんなさい。高いお金も使ったし母さんや父さんの期待にも応えられなくて…。」

すると母さんが、
「大丈夫。お金なんかどうでもいいのよ。それに、受験があなたの成長の柱になってくれれば良いのだから。」
父さんも、
「母さんの言う通りだ。チョコに書いたメッセージを忘れたのか?落ちても人生はまだ続く。次に活かしてみろ。ほら食べて。」
そう言ってチョコレートをくれた。それを食べると少ししょっぱく、でも甘く温かな味がした。

僕はこの家族が大好きだ。そして僕は両親にだきついた。母さんは僕をなでてくれた。

作品一覧へ戻る

食べものに、もたいないを、もういちど。お菓子の賞味期限は、美味しく食べられる目安を示すものであり、これを過ぎても食べられなくなるわけではあり ません。 現在、日本では「もったいない」 を合言葉に、 食品ロス削減運動が展開されています。 菓子産業は、 この 運動の一環として、 食品ロスを減らす取り組みを行っています。