あなたのお菓子エピソード書いてみませんか?お菓子のちから 作文コンテスト

優秀賞

「峠越え」

埼玉県 中学校三年

「ちから〜もちぃ〜」

スノーシュッドに覆われた薄暗いホームに、力強い声が響きわたる。そして、僅か数十秒という列車の停車時間で、乗客と売り子が商品とお金を素早く受け渡しする。これは、山形県米沢市のJR峠駅で見られる光景だ。私は三年前の夏、この駅を訪れた。

この駅は、山形県と福島県の県境付近に位置する、板谷峠の近くにある。駅名もこの峠に由来し、今から約百年前に設置された、とても歴史の長い駅である。付近には民家などなく、ただただ山々が連なっている。私はこのような「秘境駅」が好きで、この駅を訪れた。時刻表を見ても、列車の本数は上りと下りでそれぞれ六本ずつ、しかも九時から十七時迄は一本しか列車がない。これなら思う存分、日常と離れて自然を堪能できるのだ。

そして、この駅の何よりの特徴が、「峠の力餅」のホームでの立ち売りである。数十年前までは、他の駅でもよく見られたが、今でも残るのは少ない。私もなんとなく立ち売りに魅かれ、力餅を購入した。

帰りの上り列車の中で力餅を食べた。あんこがたっぷり入っているが、外側の生地もふっくらしていておいしい。この素朴な味が、心に沁みるのだ。そこで私は思った。他の駅での立ち売りがどんどん激減していく中、なぜ力餅は残っているのか、と。それは、お客さんが何を求めるのか、分かっているからではないか、と思う。時は常に流れており、時代によって流行りも変わる。力餅も、時代の変化という峠にたくさん突き当たってきたはずだ。しかし、どこか懐かしい味の「峠の力餅」を、昔から変わらずホームに立って売っている。それには、わざわざ峠に来る人の気持ちが表れているのではないだろうか。今、峠駅は廃駅の危機を迎えている。それでも、

「頑張れ、峠の力餅!」

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食べものに、もたいないを、もういちど。お菓子の賞味期限は、美味しく食べられる目安を示すものであり、これを過ぎても食べられなくなるわけではあり ません。 現在、日本では「もったいない」 を合言葉に、 食品ロス削減運動が展開されています。 菓子産業は、 この 運動の一環として、 食品ロスを減らす取り組みを行っています。