「袋のねずみにならないために」
北海道 中学校一年
私はあるお菓子をきっかけに、少し自分の物事の捉え方を見直すようになった。それまでの私は、自分の悪いところばかりに気を取られ、細かいところにこだわりすぎたり、白黒思考で、物事の一面を見ただけで良い・悪いと判断したりしてしまう自分が嫌いだった。
そんな私はあるとき、細長い棒状のお菓子の袋を手に取った。袋を開けて、食べ進めていくと、三分の一くらい欠けているものを見つけた。運が悪いなと思った。このとき、私は「欠けてしまっている」という表面的な事実だけを受けて判断してしまっていた。
しかし、よく考えると、他のかけらは必ず見つかるはずだということに気づいた。最終的に食べる量は変わらないのだから、問題はない。そして、欠けてしまった事実は確かで「悪いこと」なのかもしれないが、原材料から加工され、消費者である私のもとに運ばれてきてくれた過程がすばらしくて、その努力がこのお菓子の「良いところ」なのだということにも気づいた。
私は、自分は悪いところと失敗ばかりの人間なのだと嫌悪感を抱いていた。しかし、このお菓子は、私に二つの大切なことを教えてくれた。一つ目は、「事実」にとらわれるのではなく、努力してきた「過程」を尊重するということ、二つ目は、どんな人やものにも良いところと悪いところの両方があるということだ。
私は、こうした基本的なことを、これまであまり意識できていなかったのだと気づいた。同時に、もしかしたら私にも良いところがあるのかもしれない。そして、その良いところが誰かの役に立つかもしれない。そう考えられるようになった。これからは、人や物事を一面だけで決めつけず、努力してきた過程や良いところをより一層認められる人でありたい。そして、このお菓子が教えてくれた気づきを大切にしながら、自分自身にも他人にも前向きに向き合い、生活していきたいと思う。
