あなたのお菓子エピソード書いてみませんか?お菓子のちから 作文コンテスト

優秀賞

「共に味わう瞬間」

北海道 中学校三年

今日では、スマートフォンから始まり、SNSやAIなどの技術が私たちの生活に深く入り込んでいる。それらは私たちの生活を確実に便利にしてくれた。その一方で、人と人とが直接向き合う時間が減っているのではないだろうか。

私はこの疑問を身近なお菓子と友人との出来事を通して実感した。友人関係が長く続いていくうちに、話す話題がだんだんなくなり、沈黙が長くなることがある。そんな状態が続いていたころ、修学旅行に行った。夜の自由時間に、友人が「このお菓子はみんなでシェアしよう」と提案してくれた。ホテルの一階にあったスーパーで買ったどこにでもあるお菓子だったが、それを分け合っているうちに自然と会話が生まれていった。話題が尽きてしまうことの多い友人たちとも、味の好みの話や思い出話をするうちにいつのまにか笑顔があふれていた。

この経験から、私はお菓子には人と人との距離をもう一度近づける力があると感じた。スマートフォンを通じたコミュニケーションはいつでも連絡ができるという点で便利だが、同じ空気感やお互いの気持ちを深く共有することは難しい。言葉や画面越しだけでは、相手の細かな表情までは伝わりにくいからだ。それに対して、お菓子を分け合う瞬間には同じものを味わい、同じ瞬間を共有する力がある。甘い、苦いといった感想を言い合う中で自然と会話が広がり、相手の反応を直接感じることができる。そこには画面越しでは得られない温かいつながりがあると私は思う。

速さや便利さが強く求められる現代社会では、人と人との関係が知らぬうちに薄れてしまうことがある。だからこそ私は、お菓子を分け合うという小さな行動でも人とのつながりを見つめなおす大切なきっかけになると考える。画面の中だけでは伝わらない温かさを、私たちは身近なところから少しずつでも取り戻していくべきではないだろうか。

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食べものに、もたいないを、もういちど。お菓子の賞味期限は、美味しく食べられる目安を示すものであり、これを過ぎても食べられなくなるわけではあり ません。 現在、日本では「もったいない」 を合言葉に、 食品ロス削減運動が展開されています。 菓子産業は、 この 運動の一環として、 食品ロスを減らす取り組みを行っています。