Calendar お菓子カレンダー
毎月15日は、お菓子の日
笑顔の中心にはいつもお菓子。
その昔、お菓子の神様をまつった例大祭が15日に行われていたことにちなんで、
この日がお菓子の日になりました。なんとお菓子の神社もあるそうです。
(和歌山県下津町・橘本神社、兵庫県豊岡市・中嶋神社)
それほど大切なもの、貴重なものとして昔から愛されてきたお菓子。
ここでそのすごさにも注目!
お菓子の主成分である砂糖は、
脳を元気にする唯一のエネルギー源・ブドウ糖の供給源として大切なもの。
また栄養面でも米、麦、野菜や牛乳、卵、ナッツ、フルーツなど
素材が豊富でたくさんのビタミンや繊維、ミネラルなどを吸収できます。
そして何より心にも元気をくれることがお菓子のいいところ。
みんなで楽しく食べると笑顔があふれ、疲れもストレスもふっとんでしまいます。
毎月15日にはお菓子を囲んで、たのしく過ごして下さいね。
1月1日 お正月
和菓子のルーツは「お正月」にあった
お正月に欠かせないものに、おせち料理とおもちがありますね。おせち料理の一の重につめられるきんとん、そして消化がスムーズで栄養価が高く、どんな食材と組みあ わせてもおいしいおもちは、実は和菓子のルーツともいえる食べもの。
特におもちは、神様に供える食べものとして、昔のひとびとの暮らしに溶けこんでいました。お正月に神様におもちを供えて1年の健康と幸せを祈り、1月11日の鏡開きで割られたおもちであたたかいおしる粉をいただくと、1年間病気をしないともいわれています。
またむかしは、こどものお年玉にもおもちが使われていました。すこやかな成長を願う気持ちが、おもちにこめられていたのですね。現代でも、お正月の楽しみがおもち、という方も多いのではないでしょうか?お雑煮に入れて主食に、またあずきやきな粉とあわせておやつに。いろんな食べ方を楽しんでくださいね。
第2月曜日 成人式
ウィスキーボンボンで成人祝いはいかが?
晴れておとなの仲間入りをする成人式。このおめでたい日を、ウイスキーボンボンでお祝いしてはいかがでしょう。ビターなチョコレートと薫り高いスコッチウイスキーが奏でるハーモニーは、まさにおとなの味わい。成人気分もますます盛りあがりそうですね。
さてこのウイスキーボンボン、どうやって中にウイスキーを入れるのでしょうか。チョコレートの中にウイスキーを流しこんでいると思われがちですが、実際のつくり方はちがいます。
まずウイスキーと砂糖液を混ぜて型に流しこみ、ゆっくり冷やします。すると、ウイスキーにとけなかった砂糖が外側に結晶をつくって殻になり、中にウイスキーが閉じこめられるのです。これをチョコレートでコーティングすれば、ウイスキーボンボンのできあがり!
1月25日 ホットケーキの日
ホットケーキを食べて、ぽかぽかに温まって。
明治32年1月25日。この日、北海道旭川市で-41.0度という日本公式最低気温が記録されました。これにちなみ、ホットケーキを食べてあたたまろうと制定されたのが「ホットケーキの日」。
ホットケーキにはエネルギー源になる卵やバターがたっぷりふくまれているので、からだをぽかぽかにあたためてくれます。メープルシロップをかければ、おいしさもヘルシーさもさらにアップ。メープルシロップにふくまれるカルシウムは、交感神経と副交感神経のバランスをとり、寒さでちぢこまった精神を安定させてくれます。また、独特のコクのある香りや成分が脳に働きかけ、ストレス解消にも効果があるとか。寒い一日、ほかほかのホットケーキであたたまってくださいね。
節分
豆まきにはピーナツ?それともチョコレート?
「節分」は立春の前日にあたります。昔の日本では立春が新年だったことから、新しい年をむかえるにあたって鬼をはらい、あらたな出発を祝うという意味で、豆まきがはじめられました。
さて、この豆まきの豆について重要なことのひとつに、煎り豆を使うということがあります。生豆を使った場合、拾い忘れたものから芽が出るとよくないことがあるんですって。
また新潟地方では近年、「下に落ちた豆を口に入れるのはいかがなものか」といって、殻のある落花生を使う人たちが増えているそうです。さらに家庭によっては豆だけでなく、チョコレートやキャンディ、またお金を包んだものをまいたりもするとか。あなたの家庭では、何をまきますか?
バレンタインデー
カレの好みにあったチョコレートはどれ?
いざチョコレート店で品さだめをするときになって、その種類の多さにおどろいてしまうチョコレート。ここでは、その代表的なものについてご紹介しましょう。
生クリームや洋酒を混ぜこんだ生チョコレートが「ガナッシュ」。「ジャンドウヤ」はローストして細かくくだいたナッツを混ぜこんだもの。「プラリネ」はこれらを薄いチョコレートでコーティングしたものをさします。
つぎに種類ですが、ビター・スイート・ブラックチョコレートとよばれるものは、ミルクが入らない、カカオマスが40~80%のもの。一方、乳製品の入ったものがミルクチョコレートとよばれています。またホワイトチョコレートはココアバターにミルク、砂糖などを加えたもの。カレの好みにあった一品をじっくり選んで、決戦の日をむかえてくださいね。
2月28日「ビスケットの日」
万が一の時も、そうでない時も、ビスケットは強い味方。
そのむかし、カステラなどとともに日本に伝えられたビスケット。でもビスケットが注目を浴びたのは、ずっとあとの江戸時代になってからのことでした。
水戸藩がビスケットの「保存がきく」点に注目。柴田方庵が長崎でオランダ人からビスケットのつくり方を学んで手紙にし、安政2年2月28日、水戸藩にあてて送ったとか。
マゼランやコロンブスも、長い航海にのり出すときにはこのビスケットをかならず大量に積みこんだそう。 栄養豊富なうえに保存がきくビスケットは、むかしから世界じゅうで保存食として愛されていたのですね。
もちろん現在でも、ふだんはおいしいおやつとして、そして万が一のときは非常食として活躍させたいもの。飲みものや缶詰などとあわせて「非常食セット」をひとつつくっておくと、安心ですね。
3月14日「ホワイトデー」
センスを光らせてホワイトデーの贈りもの。
「ホワイトデー」そのものは、日本でうまれた日本独自の行事です。各お菓子メーカーがこぞってアイデアいっぱいの企画を出しているので、殿方にはおおいに悩んでいただいて、ベストなお返しをセレクトしてほしいもの。
元祖ホワイトデーのお菓子といえばマシュマロです。最近ではキャンディもポピュラーになっていますね。個包装になったクッキーも、食べやすさで人気です。
また、「ホワイト」カラーのホワイトチョコを贈るという手も。いちごやブルーベリーなどのフルーツを混ぜこんだあまいタイプもたくさん出ています。また、今話題のおとりよせスイーツなどもぜひ選択肢に入れて。手に入りにくいものを選べば、女性からの評価アップにつながることまちがいなし!
「桃の節句」
春を待ち、成長を願う気持ちをお菓子にこめて。
女の子だけのお祭り、桃の節句。女の子のすこやかな成長を祝う行事だけあって、ひなあられ、ひしもちなど、パステルカラーの華やかなお菓子がたくさん並ぶのも楽しみのひとつ。
ひしもちの紅色は桃の花、白は雪、緑は草をあらわしているといわれています。あちらこちらに春の息吹を感じるこの季節にぴったりの色彩ですね。このひしもちとひなあられ、色とりどりのこんぺい糖、和三盆糖を使った干菓子、グラニュー糖をまぶしたゼリー菓子などを、小さな重箱にかわいらしくつめてみましょう。
花畑のような愛らしさで、こどもたちもきっと大喜びしてくれるはず。ほかに白酒や梅酒を使ったゼリー、さくらもちなど春の香りいっぱいの和菓子をそえても、さらに楽しみがひろがりますね。
「春のお彼岸」
季節の風情をいただく「ぼたもち」。
お彼岸といえば、あなたはぼたもち派?それともおはぎ派?いえいえ、実はこのふたつ、基本的におなじものをさしているのです。漢字では「牡丹餅」と「お萩」。
ぼたもちは牡丹の季節、つまり春のお彼岸に食べるもののことで、一方のおはぎは萩の季節、秋のお彼岸に食べるもののこと。「暑さも寒さも彼岸まで」という言葉どおり、春の彼岸は農作業がはじまる時期、秋の彼岸は収穫の時期にあたります。春には収穫をもたらす山の神などをむかえるためにぼたもちを、秋には収穫を感謝しておはぎをお供えしたそうです。
さて、このぼたもち、「棚からぼたもち」ということわざでも知られるように、ことわざへの登場回数が多い和菓子でもあります。いかに人々に愛されてきたかが、うかがえますね。
「イースター」
春を祝う、カラフルなたまごたち。
イエス・キリストの「復活」を祝うのがイースター。同時に、待ちかねていた春の訪れを祝うお祭りでもあります。このイースターに欠かせないのがイースター・エッグ。これは、殻に彩色したゆでたまご、あるいはチョコレートでつくった飾りたまごのこと。
その昔、中世の社会では、イースターまでの9週間は野鳥のたまごを食べることが禁止されていたとか。禁が解かれるといっせいに野に出て野鳥のたまごを探し、それを割って食べたという風習がイースター・エッグのはじまりです。お菓子屋さんのウィンドウには色とりどりのイースター・エッグが並び、人々は春の到来を祝ってイースター・エッグを贈りあいます。
新しい命の象徴・たまごは、まさにイースターのシンボルなのですね。
「入園、入学式」
おめでたいとき限定。とっておきのおまんじゅう。
入園・入学式、成人式などでお目にかかることが多い縁起もの、紅白まんじゅう。またの名を「薯蕷(じょうよ)まんじゅう」というのをご存じですか?
皮のつなぎに山いもをすって混ぜこみ、蒸してふくらませることから、こんな名前があるのですね。また関西では、これをもじって「上用まんじゅう」ともよばれているのだとか。お客様=上様用に特別に用意することが多いから、ですって。
それはさておき、小さな箱におさめられた紅と白のまるいおまんじゅうは、華やかでおめでた感もいっぱい。しっとりした口あたりと見ためのかわいさで、和菓子の中でもピカいちの存在感を放っています。特別なときでなくても、食べたくなりますよね。
「お花見」
さくらもち、あなたの好みは関東風?関西風?
春の訪れととも店さきに並ぶさくらもち。桜の香りを楽しむお菓子として、人気がありますね。実はこのさくらもち、関東と関西で異なることをご存じですか?
関東風のさくらもちはもともと、江戸向島長命寺の門番だった山本新六が、桜の落葉そうじに悩まされたあげく考え出したもの。白玉粉、砂糖を混ぜてこね、鉄板上で薄くのばして焼き、これであんをくるりと巻いたワッフルのようなかたちをしています。これは現在も向島で「長命寺さくらもち」という名前で販売されているとか。
一方、関西では、道明寺粉(餅米を蒸して乾燥させた干し飯)を蒸し、あんを入れて俵形ににまるめ、桜の葉で包んだ「道明寺さくらもち」が一般的。さて、あなたはどっち派?
「こどもの日」
ちまき&かしわもちで、たくましい男の子に。
いつの時代も、こどものすこやかな成長は親の願いです。端午の節句、つまりこどもの日に食べるものには、そんな昔の人の願いと知恵がいっぱいつまっています。
たとえばちまき。ちまきは、中国伝来の食べもので、もち米やうるち米を整腸作用のある笹の葉で巻いて蒸したもの。この薬効あらたかな笹の葉をはがすと、餅米が緑に染まってとても美しく、しかも健康にいい食べものとして愛されてきました。
そして、かしわもち。かしわもちには柏の葉が使われています。柏の木は、新芽が出ない限り古い葉が落ちないそうで、このことから家系が絶えることのない縁起のいい木とされてきました。
子どもの日には、家族そろってちまきとかしわもちを食べて、昔の人の知恵に感謝したいですね。
5月9日「アイスクリームの日」
アイスを愛す・アメリカ人。
明治2年5月9日。日本ではじめてアイスクリームが製造販売された日です。以来日本ではおとなにもこどもにも親しまれていますが、世界じゅうで、もっともアイスクリームが食べられている国はどこでしょう?
こたえはアメリカ。ひとりあたりの消費量は年間24リットルにもなり、日本の約3倍の量にあたるとか。
アイスクリームはイタリアで誕生しましたが、よほどアメリカ人の心をとらえたのでしょう、アメリカで大発展をとげました。たとえばコーン、スティック、クッキーサンド、サンデー、フローズンヨーグルトなどはすべてアメリカうまれ。
アイスクリームをより楽しみたいという気持ちが、常に新しいスタイルをうみ出してきたのですね。
「遠足シーズン」
遠足には、どんなおやつをもっていく?
日ざしがまぶしくなってきたら、いよいよ遠足シーズン到来!遠足の楽しみといえば、なんといっても事前のおやつ選び。行楽シーズンに向けて、ちょっとカシコイおやつの選び方をご紹介します。
まずは消化吸収がはやく、栄養価も高いビスケットやおせんべいを。つぎに、チョコレートやキャンディ、キャラメルなど。これらは砂糖が体内ですばやくエネルギーに変わり、疲れをとるのに効果的です。
そしてスナック菓子。移動中のバスの中でもわいわいみんなで楽しめるのが魅力ですよね。
そして最後に、キシリトール入りのガムを忘れずに。さわやかな香りでリフレッシュでき、歯磨き効果も期待できますよ。
6月1日「チューイングガムの日」
「かむ」効用をかみしめる日。
古く平安時代から、元日と6月1日は「歯がための日」とよばれていました。かたいおもちを食べながら、みんながすこやかに暮らせるように家族の長寿と健康を祈っていたそう。当時、ふだんから歯の根をかためておくことは、長生きするための大切な条件といわれていたのです。ものをよくかみしめることは、人間の本能的な欲求でもあるとか。
野球選手がプレー中、ガムをかんでいる場面を見かけますね。ガムをかむと精神的にイライラした状態がおさまり、緊張をやわらげることができるのです。
さて、この「かむことの大切さ」をあらためて考えるために制定されたのが「チューインガムの日」。チューインガムをかみながら、歯とあごを強くするだけでなく、ダイエット効果も期待できるという「かむ」行為について、思いをはせてみてはいかがですか?
6月10日「ミルクキャラメルの日」
キャラメルはおとなのおやつ?
遠足や3時のおやつとして、こどもにすっかり親しまれているキャラメル。このキャラメルが「ミルクキャラメル」として発売されたのが、大正2年6月10日。当時は「高級なおとな用のお菓子」でした。
大正3年には「禁煙を欲せらるる紳士淑女の為に特製ポケット用」というキャッチフレーズで、おとな向けに新聞広告も出されたほど。
うっとりするようなあまさをもつキャラメルは、禁煙時の口さみしさを紛らせるのに絶好のお菓子だったのですね。
もちろん、水あめ、砂糖、練乳など滋養たっぷりの材料を使ったキャラメルは、栄養補給にもぴったり。育ちざかりのこどもたちに徐々にファンが増えていったことも、うなずけますね。
6月16日「和菓子の日」
和菓子のお祭りがあった!?
6月16日が和菓子の日に制定されたのは、むかし、和菓子のお祭りがおこなわれていたことにちなんでいるそう。平安時代に疫病が蔓延し、これを憂えた天皇が6月16日に菓子やもちを神様にそなえて疫病除けを祈ったことがそもそものはじまりとか。
その後、室町時代には年中行事としておこなわれるようになり、江戸時代には大切な祭りのひとつに数えられるまでに発展しました。幕府から武士に菓子が授けられ、町ではお米を菓子と交換して食べるなど、健康を祈願する行事としてひろくおこなわれていたそうです。
現代のわたしたちも、このお祭りを利用しない手はありません。6月16日に家族そろって和菓子を食べ、一年の健康を祈願してみませんか?
6月21日「スナックの日」
カウチ → マウスへ進化するポテト族。
この日はちょうど、夏至にあたります。むかし、夏至のお祝いに、ちまきによく似た「カクショ」やかたくなったお正月のおもちを食べる習慣があったことから、「スナック菓子の日」が制定されたのだとか。
ところでスナックといえば、ひとむかし前に「カウチポテト族」という言葉が流行しましたね。これは一日じゅう家にいて、ソファに寝そべり、テレビやビデオを観ながらスナック菓子を食べて過ごす人々のことをさしました。
今ではこのカウチポテト族もすっかりさまがわり。スナックを食べながらパソコンの前に座り、インターネットを楽しむ「マウスポテト族」が増加しているとか。いつの時代もスナック菓子は、世相を映し出す鏡のような存在なのですね。
「ジューンブライド」
花嫁をさらにさらに幸せにする、ジャンボなお菓子。
6月に結婚する花嫁は「ジューンブライド」とよばれ、幸せになるといわれます。特に欧米では、6月の結婚式はたいへんな人気。このとき、結婚披露宴をいちだんと華やかに盛り上げるのが、「クロカンブッシュ」というお菓子。
これは、小型のシュークリームを糖液で接着させながら円すい形に積み上げたもの。
シューはキャベツをあらわし、農作物の豊かな収穫と子孫繁栄の願いがこめられており、幸せが天まで届くようにと、上へ上へと積み上げられるようになったそうです。
てっぺんには結婚するふたりをかたどった人形が飾られることから、シューのひとつひとつが、ふたりをささえてくれた人々を意味するという説も。こんなお菓子があれば、結婚式の思い出がさらに光り輝くものになりそうですね。
「七夕」
夏の恋人たちに似合うお菓子は?
一年に一度だけ天の川を渡って会うことが許された、おり姫星とひこ星のせつないお話はご存知ですよね?いにしえの恋人たちにちなんで、この日は「サマーバレンタインデー」「ラブ・スターズ・デー」「サマーラバーズデー」とも呼ばれています。
その昔、江戸時代に七夕のお菓子といえば、中国から伝わった「索餅」でした。米粉と小麦粉を混ぜて、ひも状にしたものを2本より合わせて蒸したもち菓子。
現代では天の川や星をモチーフにした、カラフルなお菓子がお店に並びます。
とっておきの夏のお菓子をセレクトして、ロマンチックな七夕の日にプレゼントしてみませんか?
7月17日「海の日(第3月曜日)」
海のめぐみをたっぷりと。
海が身近にある私たちにとって、魚介類はなじみの深い食材。お菓子にも当然、シーフードが取り入れられてきました。えび、いか、たこ、かに、うになどがせんべい、まんじゅう、パイへと姿を変えて親しまれています。
栄養面でもコレステロールを下げるタウリンやビタミン、ミネラルが豊富なうえ、特に小魚のお菓子には不足しがちなカルシウムがたくさん含まれています。小魚をぽりぽり噛むことは歯やあごの発達にもいいと、子どもが小さいときからいりこなどのお菓子を食べさせているお母さんも多いそう。
素材を生かしたシンプルな味と「ぱりぱり」「ぽりぽり」の楽しい音が、子どもたちにもうけているようです。
7月22日「ナッツの日」
ナッツは栄養バランスのすぐれもの。
ナッツの歴史は古く、最古のナッツ、クルミは紀元前7千年前から食用とされていました。当時はお供物としても大切にされていたようで、エジプトや中国の国王の棺の中には必ず入っていたそうですよ。
一言でナッツといってもそれぞれに特長があります。日本で一番なじみがあるアーモンドはビタミンEが多く、ミネラル、鉄分、カルシウムも豊富。クッキーやケーキ作りによく使われるクルミはリノール酸とオレイン酸をはじめ栄養バランスが絶妙。
また最近はフレーバーコーヒーで人気のヘーゼルナッツにもビタミンEが豊富。マカダミアに含まれているパルミトオレイン酸は脳卒中を予防するとか。ピスタチオやカシューナッツにも食物繊維やカルシウムが豊富だなんて、不足しがちな栄養分をどのナッツでおいしく取るか、選ぶのに迷いますね。
「夏休み」
ひんやり、わくわく、夏の思い出。
帰省や夏のごあいさつで、普段は会えない人と顔を合わせる夏休み。お客様が来るとどんなお菓子を持ってきてくれるのか、わくわくしながら迎えたこともあるのでは?
見た目も涼し気で、いつものおやつよりも少しおすまししているような水ようかん、ゼリー、くずもち、ババロアなど、おみやげやおもてなしのお菓子は特別な味がしますよね。
また、アイス片手に夏休みの宿題をしたり、用もないのに冷蔵庫や冷凍室を開けて冷えたお菓子を見る楽しみも夏休みならでは。暑さで食欲がないときでも、清涼感いっぱいのさっぱりしたお菓子なら食べられるもの。大切な間食として、またおやつタイムに涼を運んでくれる楽しみとして、お菓子は夏休みの思い出とともにあります。
「夏祭り」
お菓子とフルーツの究極の合体。
お祭りの太鼓の音が聞こえると、いてもたってもいられない、あの不思議な高揚感。数ある夜店の中でもまず足が向くのはりんごあめ、という人が多いとか。なにせ、普段はどこにも売っていないから貴重ですよね。
りんご以外にもぶどう、いちご、みかんをべっこうあめにつけた新作も増えています。
また、最近人気のチョコバナナはどんどんバージョンアップしていて、カラフルなチョコスプレーでデコレートされたものや、ラムネなどがトッピングされているバージョンも登場。あめやチョコの甘さとフルーツの酸味とのマッチングは絶妙!
ところでこのチョコはアイス用のコーティングチョコじゃないと、バナナにうまくつかないんです。家で作る場合はチョコの種類に注意しましょう。
「お盆」
迎える時も送る時も和菓子をそえて。
ご先祖様を迎えて供養をするお盆には、干菓子を仏壇にお供えするのが一般的。日持ちがいいようにと、らくがんや汁粉の材料で作られています。色とりどりの干菓子は形もさまざま。
極楽浄土の蓮の花やつぼみを形どったもの、桃、ぶどう、菊、ぼたんなど、細かい模様がほどこされているものは見ているだけでうっとりします。
そしてお盆の最後にはおくり団子。だんご粉と水で作った素朴な団子でご先祖様を送ります。
昔からの風習とともにある和菓子には日本の伝統と歴史が生きています。しみじみと味わう和菓子は親族が集まるお盆の象徴。昔ながらの味を楽しみながら、亡くなった方の思い出話しをするのもいいですね。
「十五夜」
月を見ながら格別の味を堪能。
旧暦の秋(7~9月)のちょうど中頃なので「中秋の名月」と呼ばれるこの日。秋の夜の澄んだ空気の中で光り輝く満月を、いもなどの収穫物やすすきを供えてのんびり観賞。
秋や冬は空気が乾燥していて特に月がきれいに見えるのですが、夜でもまだ寒くないこの季節が月見にぴったりだったんですね。
月見といえばやはりだんご。お供えとして、おやつとして、飽きのこない味は今も人気です。
その月見だんごは地域によって種類もさまざま。素材は白玉粉や米粉と砂糖だけのシンプルなものがほとんどで、形は丸型、小判型、紡鐘型など地域によって違いがあり、あんこでくるんだものやきなこをまぶすタイプもあります。
なつかしい上品な甘さとかわいらしいサイズでついつい口に運ぶ手も止まらなくなりますが、カロリー控えめなのでご安心を。
「運動会」
ライバルと差がつく、おやつタイム。
元気がはじける運動会は、走ったり、踊ったり、とにかく体力勝負!ヘトヘトの状態で迎えるお弁当&おやつタイムにはしっかり栄養補給して後半に備えたいですよね。
そこでライバルと差をつけられるのが各自で選ぶおやつ。
体の中ですぐにエネルギーに変わってくれる、砂糖が入った甘いお菓子で疲れをとりたいものです。実は同じ理由で「パン食い競争」のパンも昔からあんパン。数ある種類の中から、砂糖がふんだんに使われていて栄養価が高いあんぱんが選ばれたんですね。
さて、チョコレートやクッキーなどの甘いお菓子のあとは、こおらせたゼリーがおすすめ。お昼にはちょうどいい具合にとけていてシャリシャリ感が楽しめ、口の中も頭もスッキリ!一口サイズの物を選べば食べやすいし、みんなで分けることもできますね。
午後からの種目にもきっと力がわいてきます!
「スポーツの日」
運動とお菓子のサイエンスな関係。
1964年の10月10日に開催された東京オリンピックにちなんで、体育の日が制定。その後2000年からは10月の第二月曜日になり、2020年に改称されました。そもそもこの日が選ばれたのは晴れる確立が高いから。それは今も変わっていないようで、あちこちで運動会などのスポーツイベントが行われています。
さて、このスポーツとお菓子には科学的な関係があります。
スポーツをして疲労した体を少しでも早く回復させるためには、砂糖(ブドウ糖)の即効パワーは効果大!脳の唯一のエネルギー源としてはたらくので、運動の合間に砂糖をとると疲労回復が早く、持久力もアップするとマラソンやサッカーで証明されているそう。
運動会やスポーツイベントでは、この砂糖が使われているお菓子をかしこく選んでパワーアップしたいですね。
10月31日「ハロウィン」
お菓子に、飾りに、大活躍のかぼちゃ。
キリスト教の祝日「万聖節」の前夜祭・ハロウィンは、もともとは秋の収穫を祝い、悪霊を追い払うためのケルト族のお祭り。お化けや魔女に仮装してジャック・オー・ランタン(お化けかぼちゃのろうそく)を手にし、「Trick or Treat(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)」と近くの家を訪ねることは子どもたちの楽しみです。
日本では近所をまわる子どもはあまり見かけませんが、ハロウィンパーティーやイベントはすっかり定着しているようですね。
野菜だけどクリームやお砂糖と相性が良く、バリエーションも豊富なかぼちゃは、カロチン、ビタミン、食物繊維もたっぷりで言うことなし!
きれいにくり抜いてパンプキンプディングやケーキを作ったあとは、ジャック・オー・ランタンで楽しんでみては?
「七五三」
千歳あめが長~い理由は何?
三歳、五歳、七歳になった子どもの成長を祝う、七五三。その時必ずもらうのが、昔ながらの紅白の細長い「千歳あめ」ですね。手に下げると地面まで届きそうなきれいな袋と、今まで見たことがない長~いあめに子どもたちは大喜び!
実はその長さには意味があって、子どもが長生きするようにという親の願いが込められているのです。
また、あめは半年以上も日持ちするうえ、砂糖や水あめが主成分で体にやさしい自然食品。最近は紅白に加えて、緑や黄、紫などカラフルなものや食べやすい短いサイズ、ひねりの入った形も登場。成分にもウコン(黄)や抹茶(緑)が使われるなど、健康へのこだわりも。
これからも祝いのお菓子として、バリエーションが増えそうですね。
11月7日または8日(立冬)
ウェルカムウィンターデイ(あられ・せんべいの日)
脳にもヘルシーな米パワー?
あられやせんべいの原料が米なのはご存知ですよね?一年で一番おいしい新米で作られたあられやせんべいを味わってもらおうと、この日が制定されました。
炭水化物や良質なたんぱく質が豊富な「健康食品」として、今また新たに注目しているのは日本だけではありません。その栄養価の高さに比べてカロリーが低いこと、また合成添加物がほとんど使われていないことから欧米ではヘルシーな「自然食品」として人気が高まっています。また、あられやせんべいと言えばポリポリ、バリバリ「かむ」楽しさ。歯やあごが強くなるうえ、脳の発達や唾液の分泌を促すというスゴイ効果があります。
味覚の発達や言葉の発音にもいい影響を与えるのですから、子どものうちから食べさせたいですね。
11月11日「ピーナッツの日」
ナッツ(木の実)に似ているピー(豆)だからピーナッツ
見事に「1」がそろったこの日が「ピーナッツ(落花生)」の日なのは、何となく理解できますよね?
そうです、一つのカラに仲良く二つ入ったその形からきているのです。でも実はもう一つ別の理由が…。
ピーナッツは「畑の土」と言われているので、その「土」から「十一」となって11日になったんです。
「畑の土」と言われるだけあってピーナッツには栄養が豊富。オレイン酸、レシチン、ナイアシンが含まれていて、それぞれ血中コレステロールを下げたり、記憶力のアップ、肝臓の負担を軽減することに効果的。若さをキープするビタミンEが多いことでも有名です
また、うす皮には葉酸(ビタミンB)やポリフェノール(抗酸化物質)がたくさん含まれています。生の落花生を40分ほど塩茹でしてカラのまま食べると、栄養もとれるしやわらかくて美味!
「冬至」
味も香りもすべて楽しめる、ゆずパワー。
北半球では一年中で一番昼が短く夜が長い日。ゆず湯に入り、カボチャを食べて無病息災を祈ることは有名ですよね。ゆず湯に入るとお肌がすべすべになるのは、たっぷり含まれているビタミンCの美肌効果。
また何ともいえない甘ずっぱい香り(芳香成分)が血行を促進するので体がぽかぽか暖まり、殺菌作用もあるので風邪を引きにくいとか。香りも成分もバッチリのゆずを使って冬にぴったりのお菓子を作ってみませんか?
簡単なのはゆずの砂糖漬け。ゆずを輪切りにして、同じぐらいの量の砂糖につけこみ、しばらく置くだけ。そのまま食べてもおいしいおやつですが、お湯を注ぐとビタミンたっぷりのホットドリンクに。他にもヨーグルトソースとして、お菓子作りのジャムとして、いろんな使い方ができますね。
「クリスマス」
クリスマスは手作りお菓子で個性的に。
12月に入ると街はまばゆいイルミネーションやカラフルなツリーで大変身!なぜか心もウキウキする特別な季節。そんなクリスマスならではの、世界のお菓子をご紹介します。
まずはフランスのブッシュドノエル。切り株型のケーキはイブのお祝いに、一晩中暖炉にくべていたまきをイメージしているそう。
ドイツやオーストリアではクリスマスツリーにレーブクーヘンという、はちみつとスパイスのクッキーを飾ります。ツリーに飾るのですから変型しないようなしっかりとした生地がポイント。
また家族で手作りするならヘクセンハウスという、「ヘンデルとグレーテル」のお菓子の家(魔女の家)。チョコレートやキャンディーで飾り付けを楽しめて大人も子どもも夢中!
最後にイギリスでは人形型のジンジャークッキーが有名ですが、これはサンタさんへのお礼の意味もあるとか。
他にもたくさんありますから、いろいろ調べて個性的なクリスマス・スイーツを演出してみては?